昨今の高校野球事情
昨今の大谷翔平選手の活躍は日本の野球界に留まらず、日本全体に元気と勇気をもらっていますよね。
その反面、少子化が進む中、野球人口自体は減少しています。
サッカーやバスケットボールなど試合時間が短くテンポが速いスポーツが若年層に人気を集めている傾向にあるようです。
一方、野球においてはプロやアマチュアの競技志向だけでなく、草野球やソフトボールなど誰でも気軽に楽しめる野球の形も再評価されてきています。
人生において野球を軸に仲間と楽しく、勝敗だけではない野球を趣味とする素敵な生き方もあります。
しかし高校でも野球を続けたい、本気で野球をしたい、と子供に打ち明けられたら
あなたが母親ならどうしますか?
甲子園を目指す高校野球は期間限定、今しか追えない夢と言えるでしょう。
その反面、高校で野球をする選択をし、努力に努力を重ねたからとて、甲子園に出場できるというその夢が叶うのは一握り。
そうとわかっていてもチャレンジしたい。
そんな気持ちが伝わってきてもやはり親として頭をよぎるのは、野球のそのさきにある進路のことではないでしょうか。
昔の高校野球は厳しい練習を通して根性や忍耐力を育むことが重要視されてきたというイメージです。
でも現在は選手の人間性や社会性を重視するという教育指針が盛り込まれている学校が増えてきたように思います。
すなわち野球だけできれば、甲子園にさえ出場できれば、それが全てのゴールだという考え方
そんな時代ではなくなってきているのではないでしょうか。
その時代背景を念頭においたとしても
息子が『甲子園が狙える強豪校へ進学したい』と、野球で地方の高校への進学を懇願してきたその時、二つ返事で『行ってこい!!』と言えなかった我が家の事情、親の思いをまとめてみました。
現実問題、経済事情・・・
1)高校で必要な授業料
まずは一般的に高校の授業料、公立と私立は3年間で平均いくらになるのでしょうか?
公立高校の学校教育費:約31万円/年間
私立高校の学校教育費:約75万円/年間
単純に3年間合計で私立高校の学費は公立高校のやく2.4倍高くなります。
これは文部科学省の子供の学習費調査によるものです。
学費は都道府県でも違いがありるようです。
令和5年度、私立高校学費が高い都道府県ランキング(年額)
1. 大阪府 59万2635円
2. 長野県 58万8059円
3. 京都府 55万4685円
4. 鹿児島県 54万7105円
5. 奈良県 54万5067円
ちなみに最も学費が安い県は沖縄県で32万7750円です。
最も高いところと低いところでは約2倍の差があります。
これが3年間、となると差はますます広がりますね。
これらの金額は平均であり実際は学校ごとに大きく異なるため正確な金額は高校の公式サイトで確認していただくことが必須です。
2)おさえておこう!『高等学校等就学支援金制度』

家庭の事情で授業料の支払い厳しくて
野球留学どころか、高校進学についてもかなりしんどいな💦
国が運営する制度として授業料の一部、または全額を支援する『高等学校等就学支援金制度』というものがあります。世帯所得によって計算方法がありその詳細は文部科学省のホームページに記載があり、入学した学校を通じて申請します。
また『高等学校等就学支援金制度』に加え各都道府県が独自に上乗せ支援を行なっています。
東京都 :所得制限を撤廃し、私立高校の授業料を実質無償化
神奈川県 :年収700万円未満の世帯に対し授業料と国の支援金の差額を補助
大阪府 :年収800万円未満の世帯に対し授業料を無償化
これにより経済的負担を軽減し、多くの家庭が私立高校に通いやすくなるよう支援制度が広がり始めています。
制度は年々変わっていくため国の制度だけでなく各都道府県の情報にアンテナを立てておきましょう。
3)授業料以外の費用
入学金
私立高校:10〜30万円程度
公立高校:5千円〜2万円程度
施設費・維持費
私立高校:10〜20万円
公立高校:基本的にかからない
修学旅行先
私立高校:学校の特色を反映した内容や海外旅行などの幅広い体験が多いことから高額になる
公立高校:予算制限により国内の近場でシンプルな内容の修学旅行が多く費用が抑えられている

高校で野球を続ける環境として考えること
これらのことから高校でも野球を続けたい、という思いを実現するには、という点で
以下の選択肢をあげてみました。
❶自宅から通える野球部のある公立高校
甲子園を目指す、という目標は全国の高校の硬式野球部共通の目標です。
自宅から通うなら通学に時間、交通費がどれだけかかるのか、
野球部の練習時間は何時から何時なのか、朝練はあるのか、自宅からの通学で間に合うのか
などをおさえておく必要があります。
❷自宅から通える野球部のある私立高校
❶とほぼ同じですが一つ注意しておく点が私立高校の場合はあると思います。
それは志望する私立高校の野球部員になるための条件です。
私立高校によっては野球部員は野球推薦枠しか募集していない、という暗黙の条件があったり、仮に野球部に入部できてもほとんどグランドで野球をすることができない状況にあったりすることがありえます。息子が高校野球に携わることができる、という大きな視点があるのであれば、チーム、仲間と共に甲子園を目指して日々練習することにも大きな価値を見出せるかもしれません。
❸地元の私立高校の野球部に野球推薦でいく。また寮生活も視野に入れる。
❹地元以外の高校の野球部に入るため、寮生活をする。
❸❹になるとさらに考えておく経済事情が追加されます。
それは寮費、生活費です。
寮生活を視野に入れた経済事情
学校によって異なりますが一般的な例として以下のような費用がかかります。
入寮費:3万から5万
寮 費:月額約4万から6万(食費込み)
一部の寮では最大20万程度かかる、ということもあるようです。
寮生活を視野に入れる場合は必ず確認が必要な項目ですね。
学費や入学金などは学校によってはホームページで確認できることもありますが寮について詳しく提示しているページはあまりないのかもしれません。
インフレ事情などの影響で寮費も値上げがあるかもしれない、という心算も必要です。
具体的な金額は各学校の寮事務局に確認することをお勧めします。
あと寮費には何が含まれるのか、という確認です。
・食事代(土曜日、日曜日、春休みなどの長期休暇時の対応)
・光熱費、通信費(お風呂の時間,Wi-Fiの有無)
・洗濯機の台数、洗濯物干し場
・備え付け家具の種類(ベッド、机、椅子、衣装ケース、靴箱)
・その他設備(冷暖房、貴重品ロッカー、共有冷蔵庫、その大きさと使い方)
寮費に含まれるもの、含まれないものの確認、設備の確認をすることでプラスαで必要な費用の想定ができます。
例えば・・・
・Wi-Fiがないのであれば
今の携帯のプランを見直しデータ無制限に変更する、
またはポケットWi-Fiを契約する
・共有冷蔵庫の使用方法を知ることで食事がない日、足りない日に備えて仕送りの品を検討できる。
など、他にも寮生活の具体的な場面を想定していくと費用の無駄な支出を抑えれる対策になりえると思います。
高校で野球をする上でかかる費用
公立高校なのか、私立高校なのか
どの都道府県なのか
寮なのか、通いなのか・・・
様々な視点からかかる費用を想定してきましたが高校で野球するなら共通でかかる費用もまとめてみましょう。
・道具類
グローブ、バット、スパイク、トレーニングシューズ、
チームのユニフォーム、キャップ、ベルト、カバン
アンダーシャツ、ソックス、ストッキング
冬用チーム防寒具、グランドが遠い場合は移動用自転車 などなど
・入部費
・部費
・保護者用品
チームタオル、チームキャップ、メガホン、、うちわ、保護者用ウインドブレーカー、などなど
・遠征費
・遠征用移動費
準備万全、と思っていても想定外のことが起こりえます。
2024年春から高校野球で使用されるバットの規定が変更されたのです。
”打球速度を抑えて投手の安全を確保し、打高投低のバランスを改善することを目的としています。”
となんとも分かりにくい表現ですが投手の安全を確保するための変更。
つまり『飛ばないバット』になったとのこと。
逆ならそんな慌てることないのかな、と私は感じました。
今のバットより飛ぶバットに変更になります、なら
とりあえず今はそのバットを使っておきなさい って言えるけど
安全のために飛ばないバットにしなければいけないならすぐにでも変更しなければ。
というようなすぐ対応がいる出費もあります。
そして遠征費
これは時には残酷な現実と向き合う行事でもあるのです。
なぜならば選ばれし選手のみが参加できる遠征であったりするのでもちろん選ばれたなら行かない選択はないでしょう。
遠征費がかからなくてよかった〜
なんて胸をなでおろすのか、どうか。。。
複雑な心境になりますね
我が家が出した結論
息子は
❹地元以外の高校の野球部に入るため、寮生活をする。
を選択。2024年の春、熊本県に行きました。
実はこの経済事情の情報を得ずにして出してしまった結論です。
現実を調べる暇もなくあれよ、あれよと話が進んでしまいました。
結論を出してからこの経済事情を突きつけられている我が家です。
この春、我が家が具体的にかかった費用を公開します。
[入学時費用]
入学検定料 10.000円
入学金 70.000円
施設設備費 30.000円
制服(夏冬込み) 63.850円
体操服 17.350円
パソコン 100.000円
制カバン制靴 20.000円
靴下 3.000円
その他教科書など 100.000円
自転車 50.000円
[学費](月額)
授業料 39.700円
保護者会費 1.600円
生徒会会費 600円
[寮費](月額)
室料 10.000円
食費(日・祝の昼食は各自) 35.500円
共益費(光熱水費込み) 7.500円
[野球部]
入部費 10.000円
部費(年間) 84.000円
ユニフォームなど一式 170.490円
保護者Tシャツ/キャップ 17.000円.
その他には熊本までの交通費、滞在費、布団や衣装ケースなども別途かかっています。
ざっと合計約 1.000.000円
毎月かかる費用と、まとまった費用との確認も重要ですね。
高校野球を選択するために心においておくこと
高校で野球部に入るとなると、どのくらいの費用が必要なのかという視点は少年野球時代には考えもしないことでした。
でもお金の問題は保護者にとても重要なポイントですし、進路を決める際の大切な条件の一つにもなります。
私立のほうが公立よりもお金がかかると知っていても、具体的に何にどれくらいの費用がかかるのかを把握しておくと、少し安心できると同時に、親としての覚悟も備わってくると思います。
前提として野球を真剣に向き合うための進学ですから
当然、金銭面以外にも高校選びで重視すべきポイントがあります。
• 自分の目標を明確にする
• 監督や指導者の方針をよく調べる
• チームの練習環境を確認する
このように、野球と向き合う姿勢や、継続して努力できる環境が整っているかが重要です。
これは実際に練習や試合など見学に行くことをお勧めします。
最終的には、夢と覚悟を持ち、成長できる環境を最優先に選ぶことが大切だと考えます。
我が家が息子を熊本県の高校へ野球留学させる決め手となったのは、
息子が「俺はここで勝負をする。レギュラーをとって甲子園に行く」と、
面と向かって私に伝えてきたことでした。
息子は小学校2年生から少年野球を始め、当時からずっと「甲子園に出場してプロ野球選手になる」と口にしていました。
幼い息子の可愛い夢、だと思っていたのが昨日のことのよう。
息子の夢は変わらずその決意に満ちた眼差しを見て、全力で応援したいという気持ちが湧く一方、まだ15歳の息子が親元を離れる寂しさや、日常的にサポートできないことへの心配もあります。
それでも、夢を持ち続ける息子を誇りに思い、近くで応援できなくても、彼の人生の伴走者として成長を見守ることを決意したのです。
息子の挑戦、私たち親の挑戦は現在進行形です。
なので高校野球留学がYESなのかNOなのか、まだ答えが出ません。
でも私たちの今の時点での経験が野球留学を考える家庭の何かしらの参考になれれば嬉しく思います。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
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