3年前、息子は高校野球のため、遠方の高校への入寮を控えていました。
同じ高校へ進んだ中学時代の野球チームの先輩もおらず、事前にわかっていたのは、
「部屋に2段ベッドがある」
「3人部屋である」
ということくらい。
とりあえず布団が必要なことはわかりました。
でも、
勉強する時はどこでする?
靴は何足置ける?
洗濯物はどこに干す?
わからないことだらけでした。
日帰りでは行けない遠い土地で始まる、高校球児の新生活。
「できるだけ不便のないように、必要なものを揃えて送り出さなければ」
そんな気持ちで準備をしていました。
でも、実際に3年間の寮生活を経験した今、思うことがあります。
入寮前に、すべてを揃える必要はありません。
この記事では、
① 入寮前に確認・準備するもの
② 入寮して部屋を見てから準備するもの
③ 実際に生活が始まってから必要とわかったもの
この3つの段階に分けて、わが家の実体験をもとに紹介します。
準備にかかる時間やお金をできるだけ無駄にせず、
息子さんが旅立つまでの時間も大切にするために。
これから入寮準備を始める方の参考になればうれしいです。
入寮前|買う前に確認しておきたいこと
高校野球のために寮へ入る。
そこには、大きく分けて3つの生活があります。
「高校生活」「寮生活」「部活生活」です。
それぞれにルールがあり、実際の生活では3つが重なり合っています。

たとえば私服ひとつをとっても、
「学校では制服だけど、寮では?」
「部活が休みの日は?」
「帰省するときは?」
と考えてみると、何枚くらい必要なのかが見えてきます。
もちろん、すべての規則を親が把握する必要はありません。
実際にそのルールの中で生活していくのは本人です。
親が入寮準備ですることは、
「息子がここでどんな生活をするんだろう?」
と想像しながら、買う前に必要なことを確認しておく。
それくらいでいいのだと思います。
まずは学校・寮・野球部のルールを確認する
今振り返って、入寮前に確認しておくといいと思うのは次のようなことです。
- 制服・制カバン・制靴について
- 私服はどの程度必要か
- 持ち込み禁止のもの
- 練習着は何枚必要か
- 携帯電話の持ち込みや使用は可能か
- 外出は何時まで可能か
学校ではOKでも寮ではダメ、寮ではOKでも野球部ではルールがある、ということも考えられます。
「買ってから使えないことがわかった」とならないように、
わからないことは購入前に確認する。
これがおすすめです。
部屋の広さや備え付けのものを確認する
入寮前のわが家が知っていたのは、「3人部屋」「2段ベッドがある」ということくらいでした。
でも実際に準備を始めると、ベッド以外にも知りたいことがたくさん出てきました。
- 何人部屋か
- 部屋の広さ
- ベッドや寝具はあるか
- 机・椅子はあるか
- デスクライトは必要か
- 衣装ケースなどの収納はあるか
- 靴箱には何足入るか
- 廊下などにも物を置けるか
- 洗濯機は何台あるか
- 洗濯物を干すスペースはあるか
特に衣装ケースなどの収納用品は、部屋を見る前に買わなくてもいいものだと思います。
置ける場所やサイズがわからないまま買ってしまうと、
いざ持っていったら入らない、
逆に邪魔になる、なんてこともあります。
特に衣装ケースなどの収納用品は、部屋を見てからでも遅くありません。
わが家も、実際に部屋を確認してから現地で購入しました。
寮の生活環境を確認する
部屋だけではなく、寮全体の生活環境も確認しておくと安心です。
たとえば、
- Wi-Fiの有無
- 外出や買い物はできるか
- 近くにコンビニやスーパーはあるか
- 宅配便を受け取れるか(受け取り方法、受け取り時間)
- 冷蔵庫・冷凍庫は使えるか、どの程度のスペースがあるか
- 電子レンジはあるか
など。
特に遠方の寮生活では、入寮後に親が荷物や食べ物を送ることもあります。
そのときになって、
「この量、冷凍庫に入る?」
「これ、電子レンジで温められる?」
となることも。
最初から全部知っておく必要はありませんが、
あとから確認できる人や方法を知っておくだけでも安心です。
「入寮前に買うもの」と「現地で買うもの」に分けておく
ここまで確認したら、持ち物を2つに分けます。
入寮前に準備しておくもの。
そして、
部屋を見てから現地で買うもの。
遠方への入寮なら、寮の近くにホームセンターやドラッグストアなどがあるかを
調べておくのもおすすめです。
全部持っていくのではなく、
「必要だったら、ここで買えばいい」
という準備も、入寮準備のひとつです。
入寮当日|部屋を見てから準備するもの
そして、いよいよ入寮当日。
百聞は一見にしかず。
実際に部屋を見ると、それまでわからなかったことが一気に見えてきます。
同室になる仲間とも、この日初めて顔を合わせました。
ここからが、本当の生活準備でした。
まずは先輩が残してくれたものを確認する
息子の寮には、退寮した先輩が残してくれたものがありました。
衣装ケースや物干し竿など、まだ十分使えるものです。
使わせてもらえるものがあるなら、とてもありがたい。
買いに行く前に、まず確認。
使えるものはありがたく使わせてもらい、足りないものだけを買う。
これだけでも、準備するものはずいぶん変わりました。
同室の仲間と相談してから買う
3人部屋だからといって、すべてを3人分揃える必要はありません。
たとえば、
- 物干し竿や洗濯物を干す紐
- ハンガーを掛ける場所
- サーキュレーター
など。
3人がそれぞれ同じものを持ち込んでしまったら、
狭い部屋ではかえって邪魔になることもあります。
部屋を見て、
「ここに干そうか」
「これは一緒に使おうか」
同室の仲間と相談してから決めることも大切でした。
コンセントの位置と数を確認する
これは、3年間の寮生活で意外と大事だったもののひとつです。
コンセントがどこにあるのか。
いくつ使えるのか。
スマホを充電するだけなら、それほど困らないかもしれません。
ところが、野球部の寮生活ではそれだけではありませんでした。
この話は、生活が始まってから思い知ることになります。
自転車は現地購入がおすすめ
自転車が必要な寮なら、私は現地での購入をおすすめします。
理由は、買って終わりではないから。
3年間乗っていれば、
タイヤがパンクしたり、
ブレーキの調整が必要になったり、
修理が必要になることがあります。
親がすぐに駆けつけられない遠方の寮生活だからこそ、近くに頼れる自転車屋さんがあることは心強いものです。
自転車を現地で購入し、本人が困ったときに相談できる自転車店を知っておく。
これも3年間を経験した今だから、「やっておいてよかった」と思うことのひとつです。
入寮後|実際に生活が始まってからわかったこと
ここからは、入寮前には想像できなかったことです。
生活が始まってみて初めて、
「あ、これ必要だったんだ」
とわかるものがありました。
生活が始まって意外と役立った「テーブルタップ」
家庭でテーブルタップを使うとしたら、テレビの裏やパソコンの周りなど、
置く場所はだいたい決まっていると思います。
ところが球児の寮生活では、少し違いました。
雨の日の練習後。
靴乾燥機を使いたい。ドライヤーも使いたい。スマホも充電したい。
そんなとき、初めて気づきました。
「コンセントが足りない!」
靴乾燥機は廊下で使うこともありました。
毎日の練習準備を寮の中で一斉にする球児たちにとっては、
テーブルタップさえ「持ち歩くもの」でした。
これは入寮前にはまったく想像していなかったことです。
このように、実際に暮らしてみないとわからないものがあります。
必要になったときに本人から聞いて、送ったり現地で買ったりすれば十分でした。
まとめ|入寮準備は「全部揃えること」ではなかった
3年前の私は、
「遠くへ送り出すのだから、不自由しないように全部揃えてあげたい」
と思っていました。
でも、3年間の寮生活を経験した今なら、
「最初から全部揃えなくても大丈夫だよ」
と、あの頃の自分に言ってあげたいです。
入寮準備は、
入寮前に確認する。
部屋を見てから揃える。
生活が始まってから足す。
この3段階で十分でした。
遠く離れた土地へ息子を送り出す前は、親も何かと落ち着きません。
買い忘れはないか。
困ることはないか。
ちゃんと生活できるのか。
でも、入寮前の時間は、持ち物を揃えるためだけの時間ではありません。
息子さんが家にいる貴重な時間でもあります。
足りないものは、あとから送れます。
現地で買うこともできます。
そして案外、子どもたちは自分たちで考え、仲間と相談しながら、なんとかしていきます。
準備に追われすぎず、一緒に過ごせる時間も大切にしてください。
これから高校野球という新しい生活へ向かう息子さんと、
その背中を送り出すご家族にとって、
この記事が入寮準備を少しでも楽にするきっかけになればうれしいです。

コメント